第9回CRCと臨床試験のあり方を考える会議2009 in 横浜

会議代表挨拶

第9回CRCと臨床試験のあり方を考える会議2009 in 横浜 会議代表挨拶

米坂 知昭
(社)日本臨床衛生検査技師会 学術事業部
桐蔭横浜大学 医用工学部 生命医工学科

 この度の第9回会議を担当させていただくことになりました(社)日本臨床衛生検査技師会の米坂でございます。CRCの皆様にとって年に1度の全国会議であるこの大きな会議の代表として、些か恐縮いたしておりますが一言ご挨拶申し上げます。2009年9月12日(土曜日)から13日(日曜日)の2日間、パシフィコ横浜において開催されますこの会議も既に9回目を迎えることとなりました。

 今回のメインテーマは「臨床研究コーディネーターのこれから〜Just Time for Action〜」と題し、CRCが専門職としてより活躍できるよう知識・技能を深めるとともに、安定して活動するために解決すべき課題について議論し、CRCとして治験・臨床研究の質の向上にどう行動していくか?具体的な答えを導きたいと考えています。特に、「臨床研究コーディネーター」としたのは、CRCがより幅広い領域で活躍するということだけではなく、研究者やチームとともにステップアップするということを含めています。

 企画としては、治験を含めた臨床研究の枠組みについて整理するとともに、治験の推進は勿論のこと、医療における専門職として医師やコメディカルとの協力体制をいかに構築して円滑に実施するかについて討論することを予定しています。また一方で、CRCのキャリアパスやライフスタイルに応じた環境を整備するための課題にも取り組みたいと思います。今回も会議開催に向け、現場を担うメンバーによるプログラム委員会が、本職繁忙中にもかかわらず準備を進めています。

 この会議は、日本臨床薬理学会、日本看護協会、日本病院薬剤師会、日本薬剤師研修センター、日本製薬工業協会、日本SMO協会と日本臨床衛生検査技師会から構成されるCRC連絡協議会の支援が非常に大きいものと思っております。回を重ねる毎に参加者が増加しており、最近はCRCをはじめたとした2,000〜2,500名もの臨床試験に関与する方々が全国各地から集まっているとお聞きしております。開催地の横浜は、丁度今年で開港150周年を迎えます。昨年、金沢での第8回会議では、「国際化時代に対応できるCRCの果たすべき役割を示したい」と会議代表の古川裕之先生が述べられておりますが、正にここ横浜は、国際化に向けた飛躍の年に相応しい開催地であると思います。

 国民の一人としてCRCの皆様に私自身が考えることは、開発された医薬品や医療機器を、治療の望みとして多くの患者さんは、「安心して使えること。」を待っていると言うことです。科学技術は世界規模で劇的に進化しており、最新の技術を利用した開発が拡大しております。効率化とスピードアップが求められていますが、安全確保が原則であり、国際的に評価される適正な計画と倫理性の確保には、CRCの役割は今後更に増すものと思っております。この会議が国民の医療に大きな影響を与えることは当然であり、多くの方々の参加によって良い意味での激論を(口角泡を飛ばし)交わし、かつ相互の交流により親睦を深めて欲しいと思っております。皆様方の活発な意見交換が行われますことを願っております。

 最後になりますが2009年9月12日(土曜日)から13日(日曜日)の2日間、パシフィコ横浜において、皆様のお越しをお待ち申し上げております。

2009年3月

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