第20回 CRCと臨床試験のあり方を考える会議 2020 in 長崎 [The 20th Conference on CRC and Clinical Trials 2020 in Nagasaki] 第20回 CRCと臨床試験のあり方を考える会議 2020 in 長崎 [The 20th Conference on CRC and Clinical Trials 2020 in Nagasaki]

会議代表等挨拶

第20回CRCと臨床試験のあり方を考える会議2020 in 長崎

会議代表 鶴丸 雅子

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が全世界に拡大し、未だ収束の気配が見えない状況が続いております。ここに謹んで亡くなられた方々のご冥福をお祈りし、遺族の皆様にお悔やみを申し上げますとともに、罹患された方々、感染拡大により大きな影響を受けられた皆様に心よりお見舞いを申し上げます。また、COVID-19の対策に奔走されておられる皆様、治療の最前線で尽力されておられる医療関係者の皆様には、心よりの敬意を表します。

「CRC と臨床試験のあり方を考える会議」は、臨床試験に携わる様々な職種が一堂に会して、「よりよい臨床試験のあり方」をCRC と共に考える場として、毎年3000名を超える参加者が集う会に発展してきました。2001年に第1回会議が開催され、今年、記念すべき第20回を迎えます。「第20回CRC と臨床試験のあり方を考える会議 2020 in 長崎」は、本来ならば、2020年10月3日(土)~4日(日)、「西洋医学発祥の地」長崎において開催予定でしたが、COVID-19の影響を考慮してWEB 開催となりました。皆様に長崎に来ていただけないことは本当に残念で苦渋の決断でしたが、医療従事者も多く参加される本会において、皆様の安心・安全を最優先し、本決断に至りました。

今回のCOVID-19のパンデミックは、今までの常識・価値観が覆るような甚大な影響を及ぼしています。臨床研究・治験の分野も同様に、パラダイムシフトが起きつつあります。New Normal、新たな時代の始まりです。第20回は、今回のピンチをチャンスと捉えて新しい開催形式にチャレンジいたします。

第20回のテーマは、本当に大事なものは何かを見つめ直す思いを込めて「本質を考える~輝く未来を拓く原点~」としました。マニュアル化・効率化は大変重要で進めるべきことですが、時に「本質」を考える機会を奪い、また「本質」から外れた簡略化・断捨離に偏る危険性もはらんでいます。昨今の臨床研究・治験をめぐる様々な不祥事も、「本質」が理解できていれば回避できていたことです。臨床研究・治験を取り巻く環境は激動の時代が続き、常に求められる「変革」には「本質」の理解が必要です。

現在、奇しくも、COVID-19というピンチが、改革の機会をもたらし、そのための「本質を考える機会」になっています。まさに第20回のテーマです。この機会に、臨床研究・治験に携わる様々な立場の皆様と一緒に、日本の臨床研究・治験の未来が「輝く未来」となるよう、第20回がそれを「拓く原点」となるよう、「本質」について考えたいと思っています。

プログラム委員には、産・学・官の立場から、第一線でご活躍中の総勢20名にお集まりいただき、山岸美奈子委員長のもと、まさに「本質」を考える充実したプログラムが完成いたしました。タイムリーなCOVID-19緊急企画、WEB 座談会、会期中にライブで行うワークショップにも挑戦します。11月3日(火)~16日(月)まで2週間の会期中、オンデマンド形式で視聴できますので、ぜひ魅力溢れるプログラムをご都合の良い時間に繰り返しご覧いただけますと幸いです。座長・演者・一般演題発表者の皆様には、今までと異なるWEB 開催への対応にご協力いただき心より感謝申し上げます。

今回、初めて遭遇する多くの課題を乗り越えて、ここまで準備を進めて参りました。皆様のおかげで、この困難な状況下の中でも素敵なCRC あり方会議が開催できることを心より感謝申し上げます。WEB 開催は初の試みであり、種々の不都合・不行き届きもあると思いますが、「WEB だからできること」を体験できる「新しいCRC あり方会議」を、皆様と一緒に共有できましたら嬉しいです。皆様にとって実り溢れる会議となりますことを心より願っております。

2020年9月17日

【会議代表挨拶(旧)2020年3月27日】

▲ Back to top