会議代表等挨拶

会議代表挨拶

名古屋大学医学部附属病院 先端医療・ 臨床研究支援センター
安藤 幸子

皆さま、こんにちは。
このたび、第17回CRCと臨床試験のあり方を考える会議2017 in名古屋を名古屋国際会議場にて開催させていただくことになりました。

2017年は、「医薬品の臨床試験の実施の基準に関する省令」の制定から20年になります。このような節目の年に、日本のほぼ真ん中に位置する名古屋で本会議を開催できることは大きな喜びであると同時に、身の引き締まる思いでおります。また私自身、第1回の会議から参加させていただいており、この会議を通じて諸先輩方や各界の皆様から大いに学び、良き仲間と出会い、ここまで育てていただいたことを感謝してやみません。

今回のメインテーマは「原点をみつめて新たな一歩へ ~変わらずにいること、変えていくこと~」としました。

近年、臨床試験を取り巻く環境は目まぐるしく変化しています。
治験においては、グローバル開発が加速していることから、日本もより積極的に国際共同治験に参加することが求められています。また、医師主導治験の実施も活発化し、医薬品等の承認事例も散見されます。さらには、2016年に拡大治験(人道的見地から実施される治験)の実施が可能となり、一言で治験と言ってもその目的や体制等様々な状況が想定されます。加えて、ICH-GCPの改訂も間近に控えています。

一方、治験以外の臨床試験・臨床研究においても、「人を対象とする医学系研究に関する倫理指針」の施行、再生医療等安全性確保法の施行、医療法に基づく臨床研究中核病院の設置、患者申出療養制度の開始、さらには臨床研究法の法制化に向けた取組みなど、対応すべきことが目白押しです。

このような大きな変革のときだからこそ、臨床試験の本質(倫理性、科学性、信頼性)と臨床試験に携わる者としての原点(何のために、誰のために)を見つめ直し、変えてはいけないこと、これから変えていくべきことを、皆様と議論する機会にしたいと考えております。そして、良き仲間と出会い、明日への元気と勇気をお土産に持ちかえってもらえる会議にしたいと思います。
2017年9月2日(土)・3日(日)、まだまだ暑い名古屋ではありますが、さらに熱い思いでお迎えできるよう準備を進めております。皆様のお越しを心よりお待ち申し上げております。

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名古屋観光情報 名古屋コンシェルジュ

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